Kai Kristiansen NO.42

きれいな転びを表現した椅子です。チーク材でつくられています。今回、だいぶ傷んだものをお預かりしたのですが、いいものにしてお返しできそうです。本当に、美しい椅子です。彫刻のようなアームから、内へそして後ろへ転ぶ脚、そして、少し間口の広い座面の鼻先と柔らかく湾曲した背面、数少ないパーツで構成されながら見事な表現です。

この椅子は、すべての組手がダボ組です。よって、木の痩せやボンドの劣化がグラツキを呼びます。また、背面がわずかにリクライニングするのですが、その仕口と背面の高さが、長年の使用に少し無理のかかるところです。しかし、左右の脚を結ぶヌキをブナ材にしたり、丁寧な胴付、デザインの中にも確かな仕事です。



傷んだヌキは、接ぎ木と角木で努めてやります。

SPAM FURNISHING

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *