SWANKY SYSTEMSさんからお預かりしているコーヒーテーブルです。突き板の貼り廻しが綺麗で、天板や脚の切面、仕舞がとても美しいものです。傷んだ塗膜を落とし色褪せた天板に僅かな染色を施し仕上げていきます。今回、最後に櫨蝋を敷き少し固めの綿布で磨き上げました。写真にある柿の座面で最初試してみたのですが、何ともやわらかい艶をみせるので使ってみました。
筑後の櫨蝋を使いました。聞けば、年々減産にもかかわらず、海外での評価は高く様々な用途での引合があるそうです。先日、染色に用いたヤシャもそうですが、石油系でなくとも見事な表情を見せてくれる国産の素材に頭が下がります。また、天板の隅にある陶板はロイヤルコペンハーゲンです。ここも、古伊万里の染付に強く影響されたそうです。
今一度、足並みと向かう先、考えねばなりません。
SPAM FURNISHING