Kai Kristiansen NO.42

きれいな転びを表現した椅子です。チーク材でつくられています。今回、だいぶ傷んだものをお預かりしたのですが、いいものにしてお返しできそうです。本当に、美しい椅子です。彫刻のようなアームから、内へそして後ろへ転ぶ脚、そして、少し間口の広い座面の鼻先と柔らかく湾曲した背面、数少ないパーツで構成されながら見事な表現です。 この椅子は、すべての組手がダボ組です。よって、木の痩せやボンドの劣化がグラツキを呼びます。また、背面がわずかにリクライニングするのですが、その仕口と背面の高さが、長年の使用に少し無理のかかるところです。しかし、左右の脚を結ぶヌキをブナ材にしたり、丁寧な胴付、デザインの中にも確かな仕事です。 傷んだヌキは、接ぎ木と角木で努めてやります。 SPAM FURNISHING

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shaker chair

いま、考えていることのひとつ。そして、この椅子をこさえてみました。自分なりのシェーカーチェアです。自給自足や高度で完璧な製造技術。労働と潔癖。そしてあくまで質素に。結局、シェーカー教は絶えるわけですが、何か惹かれてしまいます。現代社会の膨大な情報と過剰な生活において、抜け落ちた夢だからかもしれません。フィニアルに各々の主張を込めたシェーカーチェア。私の場合、もう少し控えさせていただきます。 SPAM FURNISHING

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Arne Vodder

このチークのサイドボードも、以前、SwankySystemsさんからお預かりしたものです。時が止まったままの状態でしたが、見た瞬間にこの家具の持つ力を覚えました。まず、天板の杢理ですが、とてもいい厚突きで、石灰を含んだ模様や、挿しの走り、天板の上に何も飾らなくとも、この景色が充分楽しませてくれます。経年のシミやヤケ、キズも、厚突きのため削り代もあり、ゆっくりと手をかけることで、見事な表情を見せてくれます。また、抽斗の組手、口板の細工。天板の奥の筆返しや留めの仕口、とても、堅実で丈夫なつくりでした。そして、建具を表裏両使いにしてみたりするくずしは流石です。良い木を使い、良い手を掛け、良い眼を掛ければ、家具は、樹齢と同じだけ人を和ませてくれると思います。 チークという杢理を眺めていると、秋野不矩先生の描かれるインドの景色が見えてきます。砂漠やそこに佇む廃墟や寺院、そして仏像。チークには、ふるさとの匂いや記憶が、染み込んでいるのでしょう。また、先生の描かれる砂漠や草原の遠く向こうの真っ青な空に気を泊めて、この木と向き合うようこころしています。 SPAM FURNISHING

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Cees Braakman

SwankySystemsさんからお預かりしたチークのサイドボードです。 パーティクルボードで構成されたものでしたが、湿気や経年による狂いは、ほとんどなく突き板の浮きや剥がれもありませんでした。 半世紀以上前の家具とは、とても思えません。当時のボンドとプレスの技術に、とても感心させられます。 天板と中立の組手に木と金属のダボを併用したり、建具のフレキシブルマグネット、丁番のおさまり、またその丁番のビスの位置(見附)にはダボを打ちそれに効かせてあります。 抽斗には成型合板を用いる等、とても挑戦的で創造力に充ちた家具です。金属の脚の上にスクエアで杢理の主張を抑えた表情の奥に作者の意図が見えてきます。 前記しましたが、パーティクルボードで構成されている為、日本の湿気に少し気を使った塗料でタンポ塗りしました。また、木肌の荒れや灼けによる色のバラツキをわずか顔料で、追っています。 SPAM FURNISHING

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